喘息(ぜんそく)の管理について はじめての喘息(ぜんそく)入門


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■ 喘息(ぜんそく)の管理について Index

※このページはご利用条件をご覧になってからお読み下さい。



喘息は常に自分の症状を把握している必要があります。その症状の把握のために使われるのが、ピークフローメーターと喘息日誌です。

ここではこの2つについて詳しく見ていきます。

管理について
ピークフローメーター
喘息日誌

■ 管理に必要なもの 




ぜんそくの発作は明け方など診療時間外に起こりやすいため、患者自身がチェックすることが必要になります。現在最も効果的とされているものが、『ピークフローメーター』と『喘息日誌』です。

ピークフローメーターを使うと、患者は自分自身の症状を把握できるようになります。また自覚症状がなくても、数値が下がれば症状を予測することが出来ます。症状が悪化してしまうと大量の薬が必要になりますが、症状の兆候が出始めた段階で薬を飲んでおけば、少量の薬ですむため体の負担も少なくて済みます。

ぜんそく日記は、ピークフロー値や発作の有無、薬の使用状況を書き込みます。主治医に見せることで、どのように治療していったらいいか正しい判断ができるようになります。



■ 発作の段階


ぜんそくの発作は、段階によって小発作、中発作、大発作に分類されます。自分の発作の重症度やパターンを認識しておくことは、治療に役立ちます。

そこで利用するのが次の表で、日本アレルギー学会の『気管支喘息重症度判定委員会の基準』といわれるものです。

1の表は『症状の程度』としてA〜Nまで分類され、2の表は『症状の頻度』を分類しています。


● 症状の程度(表1)

症状の程度 呼吸困難 会話 日常動作 チアノーゼ 意識状態 参考とするPEF値(%)
A 高度(大発作) 苦しくて動けない 困難 不能 あり 意識障害・失禁・正常 測定不能
B 中程度(中発作) 苦しくて横になれない やや困難 困難 なし 正常 50%以下
C 軽度(小発作) 苦しいが横になれる ほぼ普通 やや困難 なし 正常 50%〜70%
D 喘鳴(D1) ゼーゼー・ヒューヒュー 普通 ほぼ普通 なし 正常 70%以上
胸苦しい(D2) 急ぐと苦しい、走ると苦しい 普通
E 症状なし 急いでも苦しくない 普通 正常 なし 正常 80%以上


※チアノーゼとは何らかの理由で血液中の酸素濃度が低下し、手足・顔・爪などが青紫色に変色してしま
う状態のこと。
※PEF値とは深呼吸をして力一杯吐き出した時の空気の流れの速さを測った値。




● 症状の程度(平均回数)=症状の頻度(表2)




1) 1週間に5〜7日
2) 1週間に3〜4日
3) 1週間に1〜2日



以上、1と2の表から自分の当てはまるセルを選んでください。

例えば、『走ると苦しくなるが、会話は普通にでき、PEF値が70%以上』で、発作の頻度が『1週間に1〜2日』なら、表1からは『D2』を選び、表2からは『3)』を選びます。そして下の表に当てはめます。



● 重症度(表3)

頻度 A 高度 B 中程度 C 軽度 D 喘鳴(D1)、胸苦しい(D2)
1) 1週間に5〜7日 重症 重症 中等症1 中等症2
2) 1週間に3〜4日 重症 中等症1 中等症2 軽症
3) 1週間に1〜2日 重症 中等症1 軽症 軽症

1)重症度は「発作好発期間における任意の4週間の状態」により「過去一年間」の重症度として判定する。
2)症状の程度と頻度の組み合わせで判定する




そうしたら、表3の『D2』と『3)』がぶつかる点を見て下さい。あなたの場合は『軽症』と判断されます。

ただし、1回でも意識障害を起こした場合や、プレドニゾロンを1日10r以上の運用を必要とする場合などは重症とみなされます。

他にも例外はあるので、詳しくは専門医に相談してみてください。

→ 続いて ピークフローメーター について読む。


管理について
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