アレルゲンの特定検査 はじめての喘息(ぜんそく)入門
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■ アレルゲンの特定検査
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アレルギー性のぜんそくの場合に、どの
アレルゲン
が原因になっているかを調べる検査です。原因になっているアレルギーがわかれば、それを避けて生活することができるので、喘息を改善することができます。
主な検査は次の通りです。
・
皮膚テスト・スクラッチテスト
・
血液検査(RAST法・ラスト法)
・
アレルギー吸入誘発試験
・
環境誘発試験
・
好酸球の有無
それでは詳しく見ていきます。
● 皮膚テスト・スクラッチテスト
ダニ、ハウスダスト、昆虫、ゴキブリ、カビ、ネコの毛、スギ、ブタクサ、花粉、牛乳、そば粉、小麦粉、大豆、卵など
アレルゲン
と推定されるものを数種類選び、アレルゲンエキスを皮膚に垂らして木綿針で軽く引っかいて反応を見みる方法。15分後に赤く腫れたり、かゆくなれば、アレルゲンとして推定されます。(抗ヒスタミン薬などを飲んでいると反応が出ません)
● 血液検査(RAST法・ラスト法)
血液を採取して、どのくらい『特異的IgE抗体』(アイジーイー抗体)(
アレルゲン
が侵入したときにつくられる抗体)が検出されるかを調べる方法。検査の結果、IgE抗体の数値が高い場合、そのアレルゲンが誘因である可能性が高いと考えられます。ラストスコアは1+から6+までの6段階で反応の程度を評価します。
● アレルギー吸入誘発試験
原因と思われる
アレルゲン
のエキスを吸ってもらい、実際にぜんそくが起こるかどうかみる方法。反応がなければ徐々に濃度を濃くして反応をみます。他の検査で判断がつかないときに行います。ただしショックを起こす危険性もあるので、よほど必要のない限りこの検査は行ないません。代わりにヒスタミンなどを代用する気道過敏性試験が行われる場合があります。
● 環境誘発試験
タバコの煙、排気ガスなどが原因と考えられる場合、その環境に入る前後で呼吸機能検査を行います。
● 好酸球の有無
ぜんそく患者の気道粘膜には、白血球の一種である『好酸球』が多く存在し、気道を炎症させ粘膜を傷つけています。好酸球は痰や鼻汁から検出されるのでこれを調べます。
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